災害の心構えをインタビューしてみた    

災害からの余波、物流ストップの恐怖

自然災害というものは、大変恐ろしいものです。
自然災害は、人間が勝利する、という生易しいものではありません。
又、直接的以外にも、二次災害、間接災害ともいうべきものも起きます。

東日本大震災の時、私は東京の家にいました。
普段から、地震に備えて、本棚な戸棚などは、耐震対策をしていました。
その為に、落下したものはありませんでした。
しかし、天井の上の収納庫からは、扉が開き、備蓄してあったトイレットペーパーがどんどん落ちてきました。
耐震に備えていなかった姉の部屋の飾り戸棚の中では、コレクションの食器類が割れました。

結果的に、全体的に見て大きな被害はありませんでした。
しかし、その後が大変だったのです。
大きな揺れが収まった後、交通はほぼストップしました。
会社通勤の姉は、帰宅難民となり、夜遅くに、歩いて帰ってきました。

そして、その時から、コンビニにはもはや、食品が空っぽだったと聞きました。
翌日、スーパーに買い物へ行くと、食品はおろか、水でさえありません。
棚が全くの空っぽなのです。
こんな光景は、一度も見た事ありません。

母は、「戦争を経験していないから、こういう風景は初めてでしょう。」と言います。
うちは、普段から備蓄食品があったから良かったものの、流通が戻るまでの間なかったら大変でした。

そう、首都圏は流通が途絶えると、あっという間に、品不足となってしまうのです。
直接的な被害は殆どなかったものの、物品の流通は、もっと考えなくてはいけないのでは、そう思いました。